3年次から少人数の演習が本格的にスタートします。学生自身がテーマを決めて調べ、考察したものを発表し、受講生同士で意見を交換します。学びの集大成である卒業論文につながる大切なものです。主体的で実践的な授業を通じて、洞察力に加え、プレゼンテーション能力も養います。ここでは、それぞれのコースの演習から、一部を紹介します。






言語コース/日本語教育演習
担当教員 大場美和子

日常生活で関心をもったやりとりの特徴について、会話データ分析の手法で研究を行っています。例えば、日韓で否定的な話題をそれぞれどのように話すのか、初対面から2回、3回と会ううちに話し方はどのように変化するのか、自分ではいまいちだと思っていることをほめられた場合にどのように答えるのか、などがあります。4年間の大学生活で関心を持った個性的な研究課題であり、発表の質疑応答もとても盛り上がっています。



言語コース/日本語学演習
担当教員 須永哲矢

卒業論文の執筆に向け、各自研究報告を重ねています。古典語の文法や近代の語彙、歌の歌詞、漫画の表現や広告の宣伝文句などなど、方向 性はさまざまですが、それぞれがやりたいことを見つけ、研究を進めています。3年次とテーマが大きく変わることもありますが、それも深く知り・考えた成長 の結果。一見ばらばらな道を進んでいるように見えますが、だからこそ、お互いの発表がお互いの視野を広げてくれると信じています。




文学コース/古典文学演習
担当教員 烏谷知子

『古事記』や『日本書紀』、『万葉集』をもとに、神話・伝承や歌を考察しています。須佐之男命や七夕歌など、各自の研究テーマは異なっても、他のゼミ生の発表を聞いて問題へのアプローチの方法を学び、質疑応答の際に自分では気づかなかったことを指摘されて、理解が深められていきます。1300年以上も前の文献を理解するのは大変ですが、古代人の歌や表現の問題に少しでも近づくと興味がわいてきます。更に考察を深めて卒業論文につなげていきたいと思います。



文学コース/近現代文学演習
担当教員 吉田昌志

4年間の総まとめとしての、研究論文を書くためのゼミです。3年のゼミで培った経験をもとにして、自分でテーマを決めて作業を進めます。 自分で選び、自分で調べ、自分で考えるのが基本で、わたしはそのお手伝いをするだけです。 昭和の図書館には、創立者の集めた近代文学に関する資料がたくさんあります。図書館の蔵書の中で、近代文学の本が一番多いのです。 この恵まれた環境を十分に活かし、良く調べ、良く考えた論文を書きましょう。

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日本語学のゼミでは、前期は研究の基礎固めとして、「辞書を読み込み、辞書を疑う」をテーマに、ことばの研究をしています。辞書記述、論文、実例と格闘しながら理解を深め、考え方を身につけていきます。後期は個人研究が中心となります。それぞれの学生が、自分で自由に課題設定をしての発表で、毎回どんな話題が飛び出すか、新鮮な刺激に満ちています。





前期は夏目漱石「それから」を通して近代のことばを、後期は自分たちの会話を録音した資料をもとに現代のことばを研究しています。ことばの時代差、男女差、場面差、地域差、会話に特有の表現など扱うテーマは人それぞれです。毎日何気なく使っている日本語を改めて見つめ、言語文化や言語生活を客観的に捉えます。


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会話データ分析を行うには、自然談話、ロールプレイ、談話完成法、メディアなど、どのような種類のデータをどのように収集し、どのように分析を進めていくのかについて学んでいます。研究の方法について学んだ後は、ゼミの共同調査で実際に会話データの収集・分析を行い、実践にもつなげていきます。




西川ゼミでは日本語教育について学んでいます。それぞれが異文化間コミュニケーション、言語政策など様々な視点から日本語教育を見つめ、週毎に発表して意見を交換し合います。発言しやすいアットホームな雰囲気で、全員が積極的に授業に参加しています。他者の意見を聞くことで視野が広がり、とても勉強になります。学生たちにとってゼミは毎回自分の成長を実感できる大切な時間です。


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『古事記』や『日本書紀』の神話や説話や歌謡、『万葉集』の歌を取り上げ、発表をしています。ゼミ生は興味のあるところを、注釈書や先行研究を調べて発表し、意見を交換します。指摘を受けたところはさらに調べて理解を深めます。八千矛神の歌謡や雄略記の伝承、柿本人麻呂の長歌には多くの問題があり、やりがいがあります。古事記は神様や天皇の描き方がユーモラスで親しみがわき、人間味にあふれています。万葉集の歌には現代人と変わらない情感が溢れています。今後、更に読みを深めていきます。




中古文学のゼミでは『源氏物語』の桐壺巻を輪読し、各担当箇所を授業内に発表しています。発表は物語の内容理解だけではなく、作者の言葉選びの意図や、時代背景に基づく有識故実など、質疑応答を交えて物語を多角的に講読することを日々目指しています。後期は同ゼミの4年生をお招きし、レジュメの構成や文献の活用方法についてアドバイスをいただくなど、卒論を視野に入れた授業を行います。少人数で先生と学生が気兼ねなく質問し合えるため、和やかな雰囲気で作品への理解を深めることが出来ます。





中世芸能文学のゼミでは、中世芸能と関わりの深い作品を取り上げて授業を行っています。「藍染川」という作品を取り上げ、御伽草子の「藍染川絵巻」と能の「藍染川」を比較し、分析しています。詞章だけではなく、挿絵の分析もします。相違点を細かく探していくのは大変ですが、ことばの意味を考えてみたり、発表で一人では思いつかなかった意見を聞けたりと、毎回新しい発見がある楽しいゼミです。





市川ゼミは主に、漢詩の講読を行っています。各学生は担当箇所を決め、大漢和辞典を使用して語句を調べ訳していきます。その内容をまとめてレジュメを作成し、発表します。同時に卒論に取り上げる作家や作品も視野に入れて授業を進めています。少人数で、一人一人が意欲的に取り組んでいる楽しい雰囲気のゼミです。


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森鷗外の明治40年代に発表された短編小説を読んでいます。鷗外の創作活動が一番充実していた時期の作品です。 鷗外の生涯についての理解を深めたあと、一人一作品を担当して、資料を作り、発表していきます。 ふだん何気なく使っている言葉のひとつひとつにこだわって、その言葉が持っている意味を探ります。 きっと新しい世界が開けてくるはずです。 毎時間が、しっかりした論文を書くための練習です。






笛木ゼミでは、研究の基礎を体得し、主体的に作品を読み解く力を身に付けることを目標としています。4年次の卒業論文作成を視野に入れ、長編をじっくりと読んでいます。前期は夏目漱石「行人」、後期は「それから」を、分担して研究・発表し、みんなで意見を交換しながら読みを深めていきます。ゼミの雰囲気はとても和やかで、時には大学生活や就職活動など将来についても話し合います。ゼミの仲間の意見を聞くことはとても良い刺激となります。






山田ゼミでは、特定の作家ではなく、様々な作家による短編小説を読み進め、グループ発表をしていきます。過去には、志賀直哉、有島武郎、萩原朔太郎、龍之介、梶井基次郎、江戸川乱歩、太宰治、坂口安吾、梅崎春生、安部公房、三島由紀夫、小川洋子、山田詠美……といった作家の短編小説を扱いました。発表にあたり、グループ内では綿密な打ち合わせが行われます。その上でゼミの場では、発表グループとそれ以外の学生との間で活発な議論が行われています。そうした経験を通すことは、文学に限らず、日常における物の見方、読み方を豊かにしていくこととなるはずです。





児童文学のゼミでは、現在宮沢賢治の童話について学んでいます。前期はグループワークを中心に『注文の多い料理店』を、後期は『銀河鉄道の夜』を全員で講読してから、割り当てられたテーマについて個人発表を行います。宮沢賢治作品はなかなか難しいですが、1年をかけて学ぶことで読解力と調査研究力を養います。


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